今週のキャリッジさん

とある銀座の零細システム会社の社員ブログ

中小企業の立場からみた裁判員制度2

12月 9th, 2009

今回は、先々週に話した裁判員制度の件について、いくつか考えてみたいと思います。

まず、裁判員制度そのものについてですが、最高裁・法務省のサイトに詳しいので、まずはこれを一通り読み下します。

・・・いや、ごめんなさい。キャリッジさんも全部は読んでないです。。でもまあ、基本的なことは掲載されているので、目を通しておいて損はないと思います。

・・・と、は、い、え。

最高裁・法務省に掲載されている情報のほとんどは”裁判員に選ばれた人”向けの情報です。キャリッジさんのような中小企業の担当者が必要とするものはちょっと少ない。

こういうとき、中小企業の強い味方といえば・・・?

そう、法人会商工会議所です。

東京商工会議所がそのものズバリな情報を公開してくれています。ちなみにキャリッジさんは東京在住です。ビバ、東京商工会議所。

この資料を読むと、気になるところはほとんど解決できるのではないかと思います。すごいぞ、東京商工会議所!入会してないけどね(←興味はあります)!

さて、中小企業における法務担当として、キャリッジさんが気になった点は下記の4つ。

  1. もし通知が来たとしても、誰かに話しちゃいけないんでしょ?
  2. そもそも忙しくて行けないんだけど?
  3. 裁判って何日くらい拘束されるんだろう?
  4. 裁判員になって仕事を休んだら、給料は減らされちゃうの?

ひとまず、こんなところかと思います。
今週と来週に分けて、順にキャリッジさんなりの考えをまとめてみます。

1. もし通知が来たとしても、誰かに話しちゃいけないんでしょ?

これについては、制度が始まった昨年にいろいろ問題になったけれど、まず「裁判前に不特定多数に公表する」ことはとにかくNGのようです。

とはいえ、業務の都合もあります。また、従業員が突然、「明日からしばらく休みます。理由は言えません」なんてことを言い出したら、それはそれは大きなトラブルになるでしょう。

キャリッジさんは、昨年裁判員制度が始まった時に、もし万が一通知がきたら、速やかに報告するようにと社員・役員皆に伝えました。会社内のみならず、取引先との調整も考えると、いくら早くても早すぎることはないはずです。特に中小企業では来るかどうかもわからない通知のために社内制度を整えておく必然性も動機も余裕もそれほどありませんから、対象者が出た時点で制度を整え始めることになるでしょう。そのためにも、社員からの早めの行動が会社や社内制度の改善につながる契機となれば、関係者全員がより幸せになれるのではないかと思います。

ちなみに、「裁判が終わった後で裁判員だったことを不特定多数に公表する」ことはNGではないそうです。少なくとも裁判員裁判としての判決は出てしまっているので、その人が何を公表しようが裁判には影響しないから、との理由かと思われます。なかなか、含蓄に富んだ法律ではないでしょうか。

2. そもそも忙しくて行けないんだけど?

・・・裁判所の人と相談してください。

これについては、どうしようもないんじゃないかと思っています。
名簿記載時の調査票には、忙しくて辞退したい月をひと月だけ指定できるのですが、前年11月頃の時点で翌年の何月が忙しくなるかなんてわかりません。もう掲載期間が終了してしまったようなのですが、大阪信用金庫の調査レポートに中小企業経営者に聞く裁判員制度に対する認識調査がありました。それによると従業員が裁判員に選ばれると困る時期、つまり最も忙しい時期は12月、次いで3月だそうです。当然と言えば当然の結果なのですが、それでも事前に辞退できるのはどちらかのみとなってしまいます。

また、裁判員候補者に選ばれた時にも事情を説明すれば辞退が認められる場合があるとのことですが、その基準がまだ明確になっていません。公開されている資料を見ても、どうにも現場(各裁判所)の判断とされているようで、今後”判例”が出揃ってくるまでは、どの程度の理由があれば辞退できるかなど、不明な部分が多く残っています。今のところ、呼び出しがある6週前からできる限りの業務の調整をしておくしかないのではないか、というのがキャリッジさんの見解です。

あるいは、その裁判の時期に身内に不幸を起こしてしまうとか

そういえば、法律に詳しい人から裁判員制度からの合法的な逃れ方、なんてのを聞いたことがあるのですが、キャリッジさん個人としては、選ばれたなら、ぜひ参加してみたいと思っているので割愛します。


来週は、裁判における拘束期間と給料の扱いについてまとめてみます。

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2 Responses to “中小企業の立場からみた裁判員制度2”

  1. [...] 今回は、先週に引き続き裁判員制度で気になる点について考えていきたいと思います。 [...]

  1. # より:

    「明日からしばらく休みます。理由は言えません」
    こんなこと言われた、余計な心配しちゃうなぁ、、、

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